私たちの“それぞれを そのままに – as it is -”
珈琲を嗜好品ではなく、日常にとってかけがえのないものにすること
小川珈琲 企画開発課:稲葉さん/リードバリスタ:並床さん
関西、京都の珈琲といえば小川珈琲。
関西では喫茶店の看板にOCのマークが目立ちます。 また全国のスーパーなど身近なお店でも見かける小川珈琲ですが、2010年には東京にオフィスを構え、2020年には旗艦店となる新業態の”OGAWA COFFEE LABORATORY”を桜新町と翌年に下北沢に構えました。幅広い活躍を見せる小川珈琲の“as it is”
”珈琲を嗜好品ではなく、日常にとってかけがえのないものにすること“
―稲葉さん
それを叶える一つとしてOGAWA COFFEE LABORATORYが出来ました。 OGAWA COFFEE LABORATORYでは”オープンイノベーションの場”ただ珈琲を飲むだけではなく、”珈琲に関しての色々な知見が集まる場所”をめざしています。
“珈琲をその時々により見極め、抽出する力”
―稲葉さん
小川珈琲としてのバリスタに必要な資質は”珈琲をその時によって珈琲の状態を見極め、抽出し、その珈琲にあった抽出の方法や飲み方を適切にアドバイスできる事“です。
特にOGAWA COFFEE LABORATORYでは珈琲豆だけでも常時21種類以上あり、下北沢にいたっては器具が約40種類あります。
それぞれのお客様に最適な珈琲の淹れ方や特徴をお伝えするので、珈琲の知識もそうですし、”珈琲が好き。”という気持ちが、特に必要だと感じます。
―並床さん
来店するお客様も珈琲を抽出することが初めての方から、ご自身で色々と調べ、更に珈琲について知りたくてお店に来られている方まで幅広く、私達も日々勉強をしていかなければ接客が出来ません。バリスタとして常に向上心をもって毎日学ぶ姿勢でいることが大事だと思います。
“珈琲の実験“
―並床さん
バリスタになったきっかけは、もともと珈琲が大好きだった!
という訳ではなく。
前職で珈琲を淹れる事になったのがきっかけです。
正直に言うと、「珈琲は苦くて飲めない・・・」という印象だったんです。
前職のときに複数人でドリップの練習をして、先生が淹れた珈琲と同じように淹れたつもりなのに、私の珈琲も、隣の人も、その隣の人も違っていて。
それこそ”実験”みたいでこんなに味わいが違うんだ!と気付いて。
そこからはどんどんのめりこんでいき、珈琲が好きになりました。 その時は珈琲に特化していたお店では無かったので、もっと珈琲を極めたいと思ったときに、小川珈琲をみつけてすぐに転職をしました。そこからずっと珈琲に携わっています。
お客様が何の体験をしに来ているか?
―並床さん
ご自身で抽出をされる際は、お客様の好きな味わいによっておススメする器具は分けていて、例えば抽出することが初めてで自分でやってみたいという方であれば押すだけのエアロプレス。注いでみたい方にはドリップ器具を。
普段からご自宅で抽出されていて味を比べてみたいと言う方であれば、コレスのゴールドフィルターやサイフォンなど、ご自宅に無い器具を試して頂くなどの提案をします。
こちらで抽出を行う際は、お好みの味わいに合わせたコーヒー豆・抽出方法を提案。あとは前回飲んだ珈琲に比べて、もっとこういうのが良い。というお客様も多いので、来て頂いた時の珈琲との比較をしていただいて、淹れ方やレシピを調整しています。
また、お客様にはよく、珈琲はたくさんの人の手を経て出来ている。という事を伝えます。
生産地によっては珈琲の実を1粒1粒人の手で獲っている事や、生産方法や、「こういう違いがあってこういう味が出るんですよ。」ということ、今飲んでいる珈琲がどのようにつくられたものなのかを知る事で、より味わえるのではないかと思っています。
おいしいものは美しい。美しいものはおいしい。
―並床さん
尊敬しているチーフバリスタの言葉で
“おいしいものは美しい。美しいものはおいしい”
という言葉があります。
外見だけに捕らわれず、中身もしっかり追及しようという意味です。
中身を追及できれば外見にも気をつかえるようになる余裕がでてきます。
ラテアートをすると見た目にこだわりがちですが、お客様が求めているものは“味“
そこへ付加価値として外見の美しさがあります。
練習時の味合わせやトレーニングで常に意識していることです。
お客様に指名をしていただいたり、「並床バリスタの珈琲はいつもおいしいよ!」とお言葉をいただいたり、初めて来られた方でも、飲み終わった後にカウンターまで来ていただき、「すごくおいしかったです」と声をかけてくれたり。海外から来られた方に「日本で一番おいしかったよ!帰ったらみんなにおススメするよ!」と言ってもらえたり。
とにかく”おいしい”などの感想をいってもらえると、毎回嬉しく、感動します。
ー A story about coffee ー
―並床さん
私にとって珈琲とはコミニュケーションツールなので、
自分で淹れて人に飲んでもらったり、外で飲むときも、そのお店の人や街の雰囲気を楽しむために行く事が多いです。
最近は精選方法の違いに注目していて、お店で飲む時もそういうものを選んだりしています。
おススメのカフェは関西ではDirect Coffee Kyotoさん。
協議会で味のジャッジをされているオーナーさんが、淹れる際に味の表現をしてくれます。
スイーツにもとてもこだわっていて、珈琲とのペアリングを前提にレシピの微調整をしているので、おすすめです。
関東では、KOFFEE MAMEYA-Kakeruさん。
目の前で淹れてくれて細かく説明をしてくれるので、珈琲が好きな方もそうでない方もワクワクする時間を楽しめると思います。
Coresゴールドフィルターで抽出した珈琲の印象
―並床さん
そうですね、フレンチプレスの印象と似ていますが、なめらかさの質や香りの感じ方が異なると感じます。
どちらもオイル感はありますが、浸漬式よりも重くなりすぎず、でも珈琲のオイル感はしっかりと出ているので、ボディ感を出せます。
味が濃く感じても滑らかで飲みやすい。というイメージです。
味がしっかりした珈琲が好きな方や、普段シングルオリジン、スペシャルティコーヒーを飲まない方で酸味が苦手な方に試して頂きます。
OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢
下北沢店は“体験型ビーンズサロン”。美味しい珈琲を淹れるためのメソッドが学べる「実験室」をコンセプトに今までのカフェやロースタリー、器具屋さんにはない新しい形態で様々な器具や珈琲豆を試せる珈琲好きにはたまらないお店
初心者の方から、極めたい!という方まで、珈琲のプロに寄り添ってもらえる特別な体験ができるお店です。
3月よりCores公式オンラインショップにて、小川珈琲のコーヒ豆とコレス1杯分セット、2杯分セットが一緒になった限定セットを期間限定で予約販売致します。
また3月25日(土)26日(日)の2日間はOGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢にてCoresゴールドフィルターを使用した実演会を実施致します。
詳細が決まり次第お知らせ欄にて公開致します。
OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢
Address 〒155-0031 東京都世田谷区北沢3-19-20 reload1-1
Setagaya-ku Tokyo 1550031 Japan
Open 9:00-20:00 (L.O.19:30)
Tel/Fax +81(0)3-6407-0194