連載企画 “Coffee as it is”
vol.3 加藤 直さん

連載企画 “Coffee as it is”
vol.3 加藤 直さん

私たちの“それぞれをそのままに-as it is-”

趣味や強みを会社の戦略にフィットさせる

vol.3 株式会社ヤッホーブルーイング 麦府北奉行(醸造ユニット)ユニットディレクター 加藤 直さん

「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」と風変わりなネーミングの缶ビールを目にしたことのある人は少なくないはず。現在では、大手コンビニチェーンで展開し、いつでもどこでもクラフトビールを全国で手軽に飲めるようにした。日本のビール業界に新風を吹き込み続け「知的な変わり者」なファンを魅了し続ける同社のブルワー(醸造士)加藤さんの“as it is” 

ビールに正解はない。“飲んで美味しい”それでいい。

日々の私の業務は、クラフトビールの醸造生産や、新製品の開発、醸造所の設備管理などをしています。また、趣味の料理で会報誌や自社のWEBで料理コンテンツの発信などもしています。僕は料理をしながらビールを飲むことが多いのですが、それもビールの楽しみ方の一つだと思っています。これも正解がないので、最終的にはお客様が楽しく飲んでくださればいいと思っています。ブルワーとしては、ビールの香りを引き立てられる料理とビールの組み合わせを考えたりするのは楽しいですね。

僕で言えば、本業はブルワーですが料理教室のイベントなども開催しました。実際、昔から弊社を応援してくださっている方で料理教室に来た方は「部長」と呼んでくれたりしています(笑)。

よなよな料理部「ペアリング教室」

初回レポート記事 https://yonasato.com/column/recipe_eventreport/

第2回レポート記事 https://yonasato.com/column/recipe_eventreport2

日頃より食材や調理法をビールに活かせないかという視点で、自分の趣味や強みを会社の戦略にフィットさせています。ビールが大好きな一人としてビールと料理を合わせる楽しさを、それぞれ伝えていきたいと思っています。

ビール市場にバラエティを提供する

僕らのビールは「一般的なビール=ピルスナー」とは異なる、クラフトビールならではの多様で個性的な味わいはもちろんのこと、「缶」に充填されていることが特徴です。1997年の創業時から「缶製品」の充填設備を導入しており、「よなよなエール」は全国向けとしては日本初の本格的缶入りクラフトビールでした。「ビールに味を!人生に幸せを!」をミッションに活動している私たちは、日本のビール市場にバラエティを提供することを使命としています。日本全国に個性豊かなクラフトビールを届けるため、より手に取りやすい缶製品を主力に製造しています。決して味にも妥協をしていませんが、同時に日本全国にクラフトビールを伝えていくことも大事にしているポイントです。

ホップや酵母などの原材料選びによって生み出される“香り”のビール

僕たちが大事にしているポイントはいくつかありますが、一番大事にしているのは「香り」です。それはグラスに注いで最初に感じる味わい(アロマ)であり、口に含んでからも味わいに重要な要素(フレーバー)となります。

モルトやホップの原材料、酵母が発酵でつくる香り、スパイスなどの副原料など様々な要因によってクラフトビールの香りは決まっていますが、特に僕たちが虜になっているのはホップの香りです。

美味しさを引き出すために

「前略 好みなんて聞いてないぜ SORRY うま味一番だしアロマ仕立て ホワイトIPA」という製品には、鰹節を使用しています。鰹節のうまみ成分が発酵に作用することによって、香り高い製品に仕上がります。このように副原料を使うときは、その食材のおいしさを引き出すためにはどの工程にフィットさせたらいいかというのはブルワーとして意識をしています。

※IPA・・・ホップを大量に使うことで、香りや苦味が一般的なビールより強いクラフトビールのこと。

200種類あるビールから好みを探すには

クラフトビールとひとことで言っても、細かいスタイルで分けると約200種類も存在します。好みのビールを探すためには、まずビアスタイルを知ることがおすすめです。コーヒーで言えば、浅煎り~中煎り~深煎りとざっくり分けることができるように、ビアスタイルで味わいの方向性を知ることができます。

ビールは酵母の種類によって大きく2つに分けられます。下面発酵のラガービールと上面発酵のエールビールです。さらにそれぞれのカテゴリーの中で、ビールの色や香りの特徴、発祥の地などに基づいて細かくビアスタイルが分類されます。 エールかラガーか、どこの地域発祥なのか、などを元に数十種類に絞って探すことで、自分の好みのビールにたどり着けるのではないでしょうか。日本でも世界各国のクラフトビールを50種類くらいは飲めると思いますので、ぜひ好みのビールを探してみてください。

「ビールに味を!人生に幸せを!」

会社として伝えていきたいのは「ビールを通じてささやかな幸せを提供する」ということです。クラフトビールを飲んでちょっとでも楽しい気持ちになってくれる人が増えると嬉しいです。それが広がって、僕らのクラフトビールを飲んでいる人たちは毎日幸せに暮らしている!となれば、いつかは世界平和に繋がるのではないか、と本気で思っているのが我々です。

ー A story about coffee

コーヒーとビールは親和性のある飲み物だと思います。コーヒーを使ったビールはもちろん、アメリカではブルワリーとロースタリーが併設された施設がいくつもあるくらいです。例えば代表的なのがカリフォルニア州サンディエゴのブルワリー「モダンタイムス」ですね。

個人的には、産地や焙煎で味わいが変わるのはもちろん、生産者や焙煎士のこだわりや信念がそのコーヒーのブランドに大きく反映される点がクラフトビールに似ていると思います。ビールも正解の味はなくて、ブルワリーやブルワーの伝えたい想いがコンセプトになっていて、それを表現するために技術があると思っています。技術で言うと、もちろん日本酒、ワイン、シードルなどはお酒つながりで技術交流や学びも多いですね。

大学で金属の研究をしていて、卒論は「アルミニュウムとチタンの合金が800度になると表面がどのように変化するか」でした。だから、Coresのフィルターを見た時に金のコーティングしているんだ! よくできているな~。と思いました(笑)。一生モノって感じですよね。

自宅ではハンドドリップでコーヒーを楽しんでいます。カリタ、メリタ、ハリオV60、コーノ、フレンチプレス一通り持っています。コレスは持っていませんでした(笑)けど。

スタッフがCoresの一人用のゴールドフィルターを持っていて、それを借りて使ったことがあります。コレスは味が濃くなるって感じで美味しかったですね。

加藤 直さん

麦府北奉行(醸造ユニット)ユニットディレクター。自社製品の製造管理および製品開発などを務める。新潟県佐渡市出身。横浜国立大学工学部生産工学科卒業後、2014年新卒入社。初代社長アシスタントに従事した後、醸造ユニット充填ユニットを経て、2018年醸し課(醸造ユニット)ユニットディレクターに就任。自社サイトなどで料理コンテンツ「G’sキッチン」を3年間連載するなど、趣味を活かした活動も行っている。

株式会社ヤッホーブルーイング

「ビールに味を!人生に幸せを!」というミッションのもと、日本のビール文化にバラエティを提供し、お客様にささやかな幸せをお届けするという想いで、品質にこだわった個性的で味わい豊かなクラフトビールを製造しています。フラッグシップである「よなよなエール」は日本を代表するクラフトビールとして好評をいただいています。今後もより美味しいビールづくりを目指し、お客様には幸せをお届けできるよう努力していきます。

※クラフトビールとは・・・小規模な醸造所がつくる、多様で個性的なビールのこと

株式会社ヤッホーブルーイング https://yohobrewing.com/

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